慶應義塾公認学生団体
探 検 部
Exploration Club.
Authorized by Keio-University.
Since 1969
部概要
普通の大学生としての普通の大学生活を送るとしたら、世界の、否日本のどれだけを知り、見ることができるだろうか。
おそらく、舗装された道路の上を歩き、管理された都会に住み、ビジネスの歯車で回る娯楽に浸るだけで、世界のすべてを知った気になるに違いない。
しかし、足元に広がる世界は無限大だ。草木をかきわけ、川の激流に身をゆだね、真の世の中を知ること、それはきっと科学の温室育ちになる以前の人類の営みを垣間見させ、失われた先人たちの豊かな感性を取り戻し、そして、今まで見たことがなかった、自分自身の姿を見ることができるだろう。
探検は決して未知を求めるだけのものではない。まだ見ぬ自分を探しに「探検」することでもある。
さあ、漕ぎ出せ。未知へ。
探検部について
慶應義塾の探検部の創立目的
本会は、探検部の名のもと、自然を相手に各地を巡り、未知の領域に踏み込むことによって、心身の向上と好奇心のさらなる育成を目的として、今から半世紀ほど前の1967年に設立されました。山、川、洞窟などを代表とする自然を舞台に実に様々な活動を展開。国内外などで数々の実績を残してきた、伝統ある学生探検組織の一つとなっています。また、慶應の塾内では唯一の公認探検サークルです。
これまで、数々の探検家も輩出しており、著名な卒業生には星野道夫氏(探検家・作家・写真家)などが居ます。
活動種目
慶應の探検部には、カヤック、登山、噴泉調査などの肉体を使う探検活動から、廃集落、ヒッピーコミューン、宗教学的調査などの学術的な探検活動までが、幅広く行われているのが特徴です。特に、近年は後者の学術探検も盛んになってきています。
活動は部員が自由に提案して、メンバーを募集。有志で集まったメンバーで協力しながら計画を立てて、実行する流れとなっています。下記活動内容は一例で、ここにない活動も一年生から立てることが可能です。
近年の実施している/実施していた活動種目は、沢登り、噴泉調査、樹海キャンプ、廃集落探査、急流カヤック、都心河川カヤック調査、登山、新疆ウイグル自治区調査、日本のヒッピーコミューン調査、各種宗教学的調査、無人島サバイバル、昆虫食研究、長距離自転車活動等。過去には、南米の未開拓カヤックルートの開拓、熱気球による琵琶湖横断、東京の神田川地下水路のカヤック潜入探査、鍾乳洞調査なども行われていました。
普段の活動
部会
部会を週一回に、オンラインと対面で実施します。ここで、活動の報告と、活動の計画発表、終了後は有志で雑談や、探検活動の構想練りなどを行っています。(詳細は「基本データ」にも掲載)信頼関係は安全な活動の礎ですので、週一回のコミュニケーションは重視しており、対面でミーティングをする機会も多く用意しています。部会の詳細(曜日など)はこのページの「その他の基本データ」というセクションに掲載しています。
活動(日帰り、宿泊)
日帰りでの活動を行います。主に週末に活動しています。
活動(合宿)
主に、長期休みや週末などに、国内、海外にて、泊まりがけでの探検活動を行っています。長期で計画を練り、準備を行います。(日帰り、合宿ともに土日に行われることが多いため、土日は空けておくことをお勧めします。)
訓練
活動に必要な技能と安全管理能力を得るための訓練も定期的に行っています。慶應義塾の探検部は、創立当初から、「他人に体験と気づきを伝えるため、必ず生きて帰ってくる必要性があり、部員である為には生きて帰ってくることが必須条件」としており、リスクの高い活動も多い一方で、安全管理は重要視しています。
慶應義塾 探検部の特徴
違いを真に尊重する気風
部としての団結はしつつも、個人としての自由が大きく尊重されています。活動は基本的に自由参加であり、一人一人の性格、特徴も常識、倫理の度を超えない範囲で尊重され、それが当たり前の雰囲気となっています。(ただし安全管理上信頼関係が重要なので、部会はなるべく出てもらってます。)
探検部は、男女問わず、本当の自分を出して、伸び伸びと過ごすことが出来る、大学のサークルとしては稀有な存在なのです。
他大学探検部との交流
関東学生探検連盟を通じ、他大学探検部との人的交流、技術的交流にも力を入れています。慶應探検部はインカレではありませんが、多くの共通の志を持っている他大学の方々と出会う機会が多く設定されています。
全員が主役
探検部の活動企画は、幹部ではなく、一人一人の部員によって行われ、それによって部が成立しています。
一年生を含めた部員全員が発案者となり、自身の興味分野、問題意識、学びをもとに、自分の行いたいことを計画します。技術面では各人で差異はありますが、他の活動参加者を巻き込んで、協力して企画を練っていきます。また、探検部として行っていたなかった企画も一年生から提案することが出来ます。
探検部では、真の意味で全員が主役であり、部員一人一人にも最終的には主体的に動くことが求められています。
探検部は、主体的に活動を発案してくれる、あるいは他人が考えた計画に、積極的に注力して、一緒に発展させてくれる、そんな人を求めています。
多種多様な人々の壺
探検部の一つの特徴です。年齢、学年、学部、所属過程、所属キャンパスは多様です。普段、それらの壁を感じることは皆無でしょう。新歓も一年生だけでなく、上級学年の参加者もおり、年齢に関係なく挑戦する者たちを受け入れています。
幅広い守備範囲
本格的な探検活動から、文化・学術探検活動まで幅広いジャンルで活動をしています。特に、近年は文化・学術探検活動も盛んになってきており、宗教学的調査、ヒッピーコミューン運動関連など、活発な調査活動と実地訪問、探査が行われています。
安全で快適な雰囲気
塾公認学生団体(サークル)です。
詳しくは本ページの安全サークル宣言にて。
基本データ
部会:週一回(対面とオンライン)
部会は毎週対面で、週一回行います。
【対面の場合】
18:30~ 1時間程度、日吉キャンパスの教室を予約して、行います。終了後、残りたい人は集まって雑談などをします。探検部のユニークな仲間と時間を共にする、非常に面白い機会です。
オンラインでの同時配信を常時行っているため、世界中どこからでも参加可。学業に忙しい、家が遠い、放浪、探検していても安心。また、日吉拠点となっていますが、他キャンパスの所属生が部員の半数を占めており、キャンパスや学部によるコミュニティの分化などもありません。(基本的に探検部では、互いの組織や階級は殆ど気にしていません)
毎週の参加は強制ではありませんが、安全管理上信頼関係が重要なので、最低でも月2回、できればこまめな参加を入部の際にお願いしています。
部員数
部員の所属キャンパス
三田 :9名
日吉 :7名
矢上 :4名
SFC :3名
芝共立:1名
部費:5000円/年
2022年度の部費は五千円。団体装備の充実用として全部員から徴収する。その他は部として、特に全員から徴収する費用はないが、各活動では勿論個人負担の費用が発生するほか、活動に応じて個人の装備を自己負担で購入する必要はある(一部スポーツ用品店では割引購入可)。また、遠方での活動、長期間にわたる活動などでは、費用がかかるものもある。
活動フィールド:地球上全て
地球上の全てがフィールドで、どこへ行くかはあなた次第。あなたの問題意識、興味、意欲をもとに、入部一年目から活動を提案し、実行することが可能であり、推奨されている。
兼部:可(条件付)
探検部として兼部には寛容ですので、兼部は問題ありません。幅広い見識を得るために兼部は大切なことです。兼部している部員は半数を超えています。
ただし、部会には最低月1回、なるべく月2回程度以上出て欲しいと思っています。リスクを伴う活動をする以上、信頼関係が大切と考えているためです。
また、兼部をする際でも、それなりに探検部にコミットしてくれる(月一以上、企画を立てる、参加する)のが望ましいです。探検部は部員一人一人の主体的な活動によって支えられています。部長、副部長他幹部だけが企画を立てていても、ただのイベントサークルのようになってしまい、部としての発展がありません。兼部をしていても主体的に参加し、一緒に活動を考え、発展させてくれる、部員によって探検部は成り立っています。その点をご理解いただけると嬉しいです。
各幹部
<2024年幹部>
部長 高橋一輝 (理工学部 2年)
副部長 榎本雄高 (総合政策学部 4年)
会計監査 荒川虎太郎(文学部 2年)
会計 泉田れいや (文学部 2年)
<2024年各地区代表>
日吉代表 齋藤詢 (理工学部 2年)
三田代表 岡下晶 (経済学部 3年)
SFC代表 市田空 (環境情報学部 2年)
探検部の運営上の安全管理等
探検部は慶應義塾公認団体であり、安全・安心なサークル、各メンバーが快適にすごせる環境を一つのウリとしています。
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飲酒、イッキ飲みの強要、薬物との関わりは一切なく、飲まなければいけないような雰囲気もありません。また、いわゆる飲み会が活動の一種となってしまっているサークルではありません。(お酒が苦手・全く飲まない部員は三分の一ほど居ます。)
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普通のサークルに扮して、カルト宗教団体、その他の宗教団体等に勧誘する動きがあるようですが、探検部ではそのような行為は探検部内、メンバー個人の間でも一切行なっておらず、認めてもいません。また、政治団体等特定の思想を持ち、活動する組織との関わりはありません。
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おかしいことは素直に「おかしい」と言える雰囲気が有ります。団結力はありますが、同時に個人の意思、主体性も全メンバーが大切にしています。